キセノンは無色・無臭の希ガスで、ほかの物質とはめったに反応しません。しかし、適切な条件では化合物をつくることができ、希ガスは絶対に反応しないというかつての考えを覆す一例となりました。地球の大気中にはごく少量が自然に存在します。工業的には、空気を冷やして液体にし、酸素と窒素を分ける際の副産物としてキセノンを回収します。さらに分離を進めて濃縮・精製します。キセノンに電流を流すと強い光を生み出せるため、写真のフラッシュランプや映画館の映写機に利用されます。また、宇宙船のイオンエンジンでは推進剤として使われます。このエンジンは電気の力で電荷を帯びた原子を加速させ、推進力を生み出します。
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