ルテチウムは銀白色のランタノイド金属です。ほかの希土類元素と同様に、単独の鉱床ではなく近縁の元素と混ざった状態で見つかるため、分離が困難です。モナズ石などの鉱物にごく微量含まれ、商業的には希土類鉱物を処理する際の副産物として回収されます。さらにイオン交換法で分離し、ルテチウムの化合物を還元すると金属が得られます。 ルテチウムには特殊な用途がいくつかあります。安定なルテチウムは石油精製用の触媒に役立ち、ルテチウムを含む化合物は、X線を可視光に変えるシンチレータとして医療用PET検査の検出器などに使われます。一方、放射性同位体のルテチウム177は、一部のがんを標的とする治療に使われます。この医療用途は通常のルテチウム金属ではなく、この同位体によるものです。
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